夫のこと
2004年3月30日◆夫について書こうと思う。
夫は今うつで休職している。
何年も前から急に朝起きてこなくなって1週間ほど会社を休む
という状態が続いていたが、去年の11月ごろ急に夫は動かなくなった。
医者に行くわけでもなく、声をかけても返事をするわけでもなく、
仕事に行くのか行かないのかもぜんぜん分からなかった。
会社も無断欠勤状態がしばらく続いた。
◆原因は仕事のことや家庭のこと、いろいろ複雑に絡み合って
疲れきっているんだろうと思う。
私にも責任がある。
口数が少なく、家庭のこともあまり器用にやれない夫を二の次にして
一人で先走ったことばかりしていた。
◆医者嫌いの夫はてこでも動かなかった。
私が近所の内科や職場の産業医に足を運んだ。
年が明けると夫も少し落ち着いたのか医者に通うようになった。
◆夫は職場にブレザーと携帯を置きっぱなしにしたまま休んでいた。
休みが続いてしばらくしてから同僚から紙袋を手渡された。
それらを渡されて初めて私は家に携帯やブレザーがなかったことに気づいた。
裾のほころびたブレザー。
私はこのブレザーの裾がほころびていたことを知っていた。
ずいぶん前から。
忙しいのをいいことに、頼まれたら縫ってやろう位にしか思っていなかった。
そして、今の今までそんなことなどとんと忘れていた。
そして繕った。
◆夫の病気は少しずつだがよくなってきているようだ。
4月1日から復帰の意向を会社側に示した。
夫は休んでいる間に去年受験していた資格に2つも合格していた。
私はとても嬉しくなり、あたらしいスーツをオーダーした。
届いたスーツを見て夫はびっくりしながらも喜んでくれた。
そして言った。
「オレのブレザーの後ろほころびてたよね」
夫は知っていたのだ。
知っていてほころびたブレザーを着ていたのだ。
私は恥ずかしかった。自責の念に駆られまくった。
夫はほころびを気づいてはいながらもまた夫も日々のせわしさにかまけ、
忙しい振りをしている私にも言えずに
黙って毎日ほころんだブレザーを着て出かけて行っていたのだ。
◆言い訳はしない。
しかし、心から反省する。
◆思い返せば思い返すほど苦しい。
心に秘めながら戒めとしてたまに思い返そう。
夫にもっと優しくしよう。
夫と向き合おう。
子どもと向き合わなくては、とばかり思っていた
自分に言い聞かせている。
夫は今うつで休職している。
何年も前から急に朝起きてこなくなって1週間ほど会社を休む
という状態が続いていたが、去年の11月ごろ急に夫は動かなくなった。
医者に行くわけでもなく、声をかけても返事をするわけでもなく、
仕事に行くのか行かないのかもぜんぜん分からなかった。
会社も無断欠勤状態がしばらく続いた。
◆原因は仕事のことや家庭のこと、いろいろ複雑に絡み合って
疲れきっているんだろうと思う。
私にも責任がある。
口数が少なく、家庭のこともあまり器用にやれない夫を二の次にして
一人で先走ったことばかりしていた。
◆医者嫌いの夫はてこでも動かなかった。
私が近所の内科や職場の産業医に足を運んだ。
年が明けると夫も少し落ち着いたのか医者に通うようになった。
◆夫は職場にブレザーと携帯を置きっぱなしにしたまま休んでいた。
休みが続いてしばらくしてから同僚から紙袋を手渡された。
それらを渡されて初めて私は家に携帯やブレザーがなかったことに気づいた。
裾のほころびたブレザー。
私はこのブレザーの裾がほころびていたことを知っていた。
ずいぶん前から。
忙しいのをいいことに、頼まれたら縫ってやろう位にしか思っていなかった。
そして、今の今までそんなことなどとんと忘れていた。
そして繕った。
◆夫の病気は少しずつだがよくなってきているようだ。
4月1日から復帰の意向を会社側に示した。
夫は休んでいる間に去年受験していた資格に2つも合格していた。
私はとても嬉しくなり、あたらしいスーツをオーダーした。
届いたスーツを見て夫はびっくりしながらも喜んでくれた。
そして言った。
「オレのブレザーの後ろほころびてたよね」
夫は知っていたのだ。
知っていてほころびたブレザーを着ていたのだ。
私は恥ずかしかった。自責の念に駆られまくった。
夫はほころびを気づいてはいながらもまた夫も日々のせわしさにかまけ、
忙しい振りをしている私にも言えずに
黙って毎日ほころんだブレザーを着て出かけて行っていたのだ。
◆言い訳はしない。
しかし、心から反省する。
◆思い返せば思い返すほど苦しい。
心に秘めながら戒めとしてたまに思い返そう。
夫にもっと優しくしよう。
夫と向き合おう。
子どもと向き合わなくては、とばかり思っていた
自分に言い聞かせている。
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